今週の1冊:すべては「前向き質問」でうまくいく
この本の著者は、20年以上前、あることがきっかけで、人生が変わったといいます。
それは、自分自身や他者への質問を変えたことです。
それまでの心配性の質問、たとえば、「彼は私を好きかしら、私に満足しているかしら?」「どんな悪いことをしてしまったのかしら?」などを、冷静で建設的な質問に変えることにより、行動を始めるようになったといいます。
建設的な質問とは、たとえば「なにを学べるかしら?」「なにが可能かしら?」のような質問です。
著者は、建設的な質問をするようになってから、仕事、人間関係、健康、経済面に至るまで、あらゆることが好転した、建設的な質問は、絶望的な状態から人生を一変させる、といいます。
そして、著者自らの経験をもとに、物語として書いたのが本書です。難題に直面した管理職の主人公が、「質問好きなコーチ」を通して変わっていくというストーリーです。
この「クエスチョン・シンキング」、建設的な質問を投げかけることによって、建設的な行動を導くことは、コーチングの手法としてよく使われ、効果を発揮しています。
私も、独自の「クエスチョン」を、自分のためにつくっています。
この本には、人間関係やさまざまなことは、「批判する人」、「学ぶ人」、どちらの質問にするかで、変わってくると書いてあります。
たとえば、「批判する人」の質問は、「だれのせい?」「なんで私がひどい目に遭うの?」です。
そして、「学ぶ人」の質問は、「今できることはなに?」「この件から私はなにを学べるだろうか?」です。
人はそもそも、自分や人を「批判する人」であるので、まずはそのことを受け入れ、「学ぶ人」のやり方を実践することが必要。「『学ぶ人』の考え方をしていれば、新しい道や可能性を見つけられる」と、あります。
この本には演習もついていて、「質問」がたくさん載っているので、すぐに使えます。